ペットセーバー講習を受けてきました

7 月 11 日、自由が丘で開催された、一般社団法人 日本防災教育訓練センター主催の「ペットセーバー講習」(ベーシック&アドバンス、およびペットセーバー EMR – Emergency Medical Rescue 救急救助員)を受講してきました。

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結論: ものすごく、勉強になりました。参加して良かった。個人的には、ペットを飼っている人、動物に関わる人、何やったら世の中すべての人が一回は受けるべきと思います。

 

内容:
ペットセーバー基礎講習(1時間30分):
ペットの観察の仕方および一次救命処置:人工呼吸(マウスtoノーズ)やCPR(心肺蘇生法)の方法、気道異物除去、日常の予防、ペットの応急手当の基本等ペット救急法の基礎全般など

 

ペットセーバーアドバンス講習(1時間15分):
日常生活における事故防止や止血の仕方、包帯の使い方、骨折などの場合の固定、搬送、咬傷防止、ペットの防災、災害時の心得などについての知識と技術など

 

ペットセーバーERT(Emergency Rescue Technician)(2 時間):
ペットの各種災害(地震、水難、溢水等大水害、火災、交通事故、同行避難要領、逸走動物捕獲要領)救助法 等

 

丸半日、5 時間のみっちり講習ですが、本場アメリカでは、数日に渡る講習が普通とのこと。それを半日分に凝縮した、エッセンシャルを学べる講習でした。

 

先生について:
Sunny Kamiya (サニー カミヤ) 先生。現役で災害レスキューに関わる、プロ中のプロとお見受けしました。説明がわかりやすく、リアルで、心に響き、かつユーモアたっぷり! 大学の先生がこのスタイルだったら、授業中に寝ること無かったのに。現在進行系である 令和2年7月豪雨でも救助に関わり、この日は九州から帰ってきたばかりとのこと。5 時間の講習の後には、もう尊敬しかありません。
講義内容:
復習も兼ねて、今後ブログで講義内容のまとめをしていこうと思います。普通こういった講習は、転用や SNS 公開不可、となっているのが多いのですが、このペットセーバーは、「自由にどうぞ」というスタンス。写真撮影 OK, ビデオも OK, ソーシャルでの展開も OK。Sunny 先生が途中で「SNS は民意を高めるの有効」とおっしゃっていて、「あー、そのためなんだな」と何だかすごく納得しました。

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よくある「スライドを単に読み上げる」講習ではなく、スライド、ビデオ(それもアメリカ、ノルウェー、インドなど様々な国があったり、日本の自然災害レスキューがあったり)、ディスカッション、シミュレーション(人形を使って救命や救急を実際に行う、ロープでハーネスを作る方法を実際に行う)をしたり。人間より重い大型犬の救命方法や、パグなどの短頭種の場合の応用方法なども適宜取り混ぜ、「我が家の場合」をよりリアルに考えさせてくれます。

 

ペット用酸素マスク:
セッションの初め、アメリカでの火事現場におけるレスキュー動画がありました。消防隊が火災現場に入ると、ぐったりしてすでに意識の無い猫が。ゆっくり抱えあげ、外に出し、ペット用酸素マスクで蘇生を試みると… 間に合わなかったかと思えた猫がぷるっと動き、そのあとブルブル、そして、「ニャー」と。

 

このペット用酸素マスク、日本の消防署では 1 つも無いそうです。

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ペットセーバーの受講料の一部は、全国の消防署へペット用酸素マスクを寄付する活動に使われるとのこと。

 

本気で、世の中のすべての人に参加してほしい。

 

リソース:

ペットセーバーホームページ: https://petsaver.jp/

一般社団法人 日本防災教育訓練センター: http://irescue.jp/
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