24枚撮りフィルムと、今のスマホ
私が初めて犬と暮らしたのは、もう35年ほど前のことです。実家だったので、散歩や食事の世話というよりは、ひたすら「可愛がる担当」でした。
当時はスマホなんて影も形もなくて、写真は「写ルンです」のような使い捨てカメラが主流。24枚という限られた枚数を大事に使い、お安くない現像に出して、数日後にドキドキしながら写真屋さんに取りに行く。そんな時代でした。
今は本当に便利になりましたよね。
「あ、今の顔かわいい」と思ったら、手元のスマホですぐにパシャリ。

クラウドのおかげで容量も気にせず、変な寝相の瞬間や連写まで、何百枚でも保存しておけます。

ペットシッターの仕事でも、お客様と共有アルバムを作ってその日の様子をお送りするのですが、「今の表情、最高でした」なんてリアルタイムで喜んでもらえると、いい時代になったなとしみじみ感じます。
たった一枚の、色褪せた写真
35年の間に、私も10回ほど引っ越しを繰り返しました。
荷物を整理するたびにいろんなものを処分してきましたが、初代のワンコの写真だけは、今も一枚だけ手元にあります。
少し色が褪せてしまったその写真を見るたびに、「もっといろんな角度から撮っておけばよかったな」とか「動画でも残したかったな」なんて、少しだけ欲が出たりもします。
だからこそ、今の愛犬たちの写真は、意識して「日常」を残すようにしています。なんてことない、お昼寝しているだけの姿や、散歩道で立ち止まった後ろ姿。

綺麗に撮れた一枚もいいけれど、数年後に見返して「あぁ、こんな感じだった」と思い出せるのは、意外とそういう何気ないカットだったりするんですよね。

デジタルで何千枚と持っている安心感もいいけど、お気に入りの数枚を選んで、部屋に飾ってみるのもいいかも。
